シティ・モスクワ、マザーコア管轄部。
白一色の強化カーボンの廊下を、ハーディン・フォウルレイヤーは、少々沈痛な表情で歩いていた。顔はまっすぐ前を向いているのだが、青と緑の
今現在、ハーディンが歩んでいる廊下には誰もいないため、そのことについて言及するものはいない。
そのまま歩みを進めること2分、ハーディンは自分の部屋の前へとたどり着き、オートロック式の扉を指紋認証で開いた後に、即座に部屋の中へと歩みを進める。やや遅れること4秒後に、オートロック式の扉がすーっと静かな音を立てて閉じた。
「…今回も、なんとか、無事に終わりましたか」
たった今自分が通ったオートロック式の扉に寄りかかり、右腕で額をぬぐうようなしぐさをとったハーディンの口から真っ先にもれたのは、安堵と疲労の入り混じったため息。
数秒ほどそのままオートロック式の扉に寄りかかり、無言のままうつむく。
「……でも、このまま扉によりかかったまま、というわけにはいきませんね」
わずかな反動をつけて体を扉から離し、部屋の中央へと歩み、白いシーツの敷かれたベッドへと仰向けに転がる。
脳内時計が告げた時刻は22時23分。忙しくてカーテンを閉める猶予すらなかった為に、ハーディンが右へと振り向けば、その先には窓を通じてシティの光景が見える。
たとえシティ内部であっても昼と夜の概念は存在する。ゆえに、窓の外には漆黒の暗闇。そんな中、家の窓からもれる明かりが点となって、外をかすかに照らしている。
ハーディンがいつも見ている、いつもどおりの光景。それを見た刹那、ハーディンの心の中に、かすかな安堵感がよぎる。
目を瞑り、ふ、と軽く息を吐いた後に、一言。
「このまましばらく眺めていたいのも山々なのですが……時間も時間ですし、窓は閉めなくてはなりませんね」
ハーディンはゆっくりとした動作でベッドから起き上がり、足に力を込めて立ち上がる。時折ふらつきながらも窓際まで歩み、白いカーテンを閉め、再びベッドまで歩いて戻り、先ほどと同じように、ベッドの上に仰向けに寝転がる。
部屋の中に流れるわずかな風が、ハーディンの体をかすめる。その、わずかに涼しい感覚が、今のハーディンには心地よかった。それと同時に、脳が少しぼんやりとする。どうやら、眠気が襲ってきたようだ。
しかしながら、ハーディンはまだ寝るわけにはいかない。それに、もし、このまま寝てしまっていては風邪を引いてしまいかねないと即座に判断したハーディンは、ゆっくりとした動作で起き上がる。
部屋のタンスから部屋着を取り出し、いつも着ている緑色を貴重とした服からそれに着替え、続いて洗面所へと向かい、歯磨きを終える。
最後に、脳内時計の目覚し機能をオンにして、これで寝る準備は整った。
ぱちり、と、電源スイッチを押して部屋の電気を消して、ベッドに横たわり布団をかぶる。
そのまま何も考えず、ぼんやりとしたまま天井を見つめる。
肉体的にはそう疲れていないはずなのに、まるで激しい運動をした後のように、体は非常にけだるい。腕も足も、まるで錘でもつけられたかのように重く、少し動かそうとすることさえ億劫に感じる。
しかしながら、先ほどまではあれほど眠かったというのに、今はなぜか、眠気が薄れていた。
それは、ハーディンにとって、何度も何度も体験した現象。
ぼんやりとしたまま天井を見つめつつ、ハーディンは頭の中だけでごちる。
(……あの仕事を終えた後はいつもこうなりますね。やはり、いつになっても慣れませんか)
ハーディンの脳内で、先ほどまでの記憶が呼び起こされた。
『聖騎士』という特殊なカテゴリの魔法士として生まれたハーディンの本職は、紆余曲折あって、このシティ・モスクワでマザーコアを管理する事となっている。
ハーディンは魔法士としての戦闘能力も高いために、時折、シティ・モスクワと協力関係にあるシティ・マサチューセッツや、つい先日、シティ・モスクワとシティ・マサチューセッツが『賢人会議』としての戦いの為に向かったシティ・メルボルンへと、さまざまな用事の為に赴くこともある。
そしてハーディンは先日、南米の辺りで暮らしていた、嘗て『賢人会議』によって連れ去られたマザーコア披験体のほぼ全てを取り返すことに成功した。
ハーディンは『賢人会議』という名前が、とにかく嫌いだった。
ここ数年、シティにより第1級犯罪者に指定されている謎の組織で、魔法士はシティに住む者の道具ではないと主張して、シティに戦いを挑む存在。
魔法士はシティに住む者の道具ではないという主張は、ハーディンにも理解できなくは無い。だが、その為にシティのマザーコア披験体を盗み出したり、邪魔になる人間をひとり残らず虐殺したり、その力に任せてなんの力も持たない弱い人々を平気で踏みつける―――シティ・メルボルンから無事に帰還してきたモスクワ軍の兵士の報告から、ハーディンは『賢人会議』という組織について、そういう認識を持っている。
その非人道的な行為は、どう贔屓目に見ても賛同など出来るものではない。と、ハーディンは考えており、故にいつの日か『賢人会議』を滅ぼさなくてはいけないと心に決めている。
そして『賢人会議』が、マザーコア披験体の子供を逃がすのなら、そう簡単にシティの人間達が見つけられない場所―――即ち、シティの影響力が薄い箇所へと逃がすのではないのか、と、ハーディンは考えた。
シティの情報端末から、現存する限りの世界中のデータを調べ、シティの影響力が低いであろう箇所を探したところ、その箇所はそれほど時間をかけずに見つけることが出来た。そこは即ち―――南米である。
その後、軍隊を引き連れ、南米の方へと向かったところ、読みは的中。そこには、たくさんの魔法士が暮らしていた。
ハーディンは事前に、シティ・マサチューセッツとシティ・モスクワから盗み出されたマザーコア披験体の顔写真や身体的特徴などのデータをI−ブレインに記憶していた。その為、南米に到着した際にも、誰がマザーコアなのかをすぐに理解できたということだ。
無論、ノイズメイカーの準備も、兵士の準備も万全にしてあった。この時点で、負ける要素などほぼなかった。
結果、ハーディンの奇襲に対して碌な反応を取ることが出来なかったマザーコア披験体をほぼ全て取り返すことに成功し、そしてハーディンは今日、その一部を、シティ・モスクワのマザーコアへと適用した。
『賢人会議』がシティ・モスクワからマザーコアを略奪し、その後のシティ・メルボルンでの戦いでその一部を取り返したものの、実際にコアとして使用していたのは、当初予定していた30体よりも少ない19体。
だが今、不足分の11体を足したことで、シティ・モスクワは当初の予定通り、30体の魔法士によるマザーコアの稼動を可能にし、完全なる機能停止を、しばらくの間ではあるが、免れることが出来た。
マザーコアの機能回復の朗報を聞いたシティ・モスクワの市民達は、殆どが手放しで喜んでいた。
人々の歓声を聞いたその時、ハーディンの心の中には、安堵の意識があった。
―――だけど、それと同時に、ハーディンは心の底からそれを喜ぶことは出来なかった。
ハーディンもまた魔法士。そして、同じ魔法士を、たくさんの人の生活と笑顔と命の為とはいえ殺す。それが気持ちのいいものであるはずが無い。たとえ、多数を救うために少数を切り捨てられる非情さを兼ね備え、覚悟を決めたつもりでも、だ。
どんな理由をつけようとも、ハーディンのやっていることは、決して正しくなど無い。そしてハーディンは、ずっと前からそれを理解している。このような行動を正しいと思ってしまうことは絶対にいけないことだと分かっている。
だが現実は非常に残酷なもので、決して思い通りにはいかない。だからこそハーディンは、自分が『殺した』魔法士の事を、ずっと覚え続けることにした。人を殺したという痛みをずっと覚えていれば、ハーディンはまだ人間でいられる。
罪も痛みも全て背負って生きろ、という、どこかの誰かの言葉の体現。
ハーディンはその姿勢から軍、特に現場の兵士達から厚い人望を得ている。
「……皆さんの生活を、皆さんの笑顔を守る為とは分かっていますが……」
少しかすれていて、疲労の色を帯びた声が、ハーディンの口から漏れる。
「―――やはり、それでも、マザーコア披験体として生まれたという理由だけで子供達を殺す事は……本当に、辛いものですね」
誰もいないこの空間だからこそ、ハーディンは呟いた。他人がいる前では絶対に口にしないその一言は、即ち、心の中で押し殺し続けてきた本音そのもの。
「……みんな、どんな気持ちで、死んでいったのでしょうか」
冷や汗が一滴、頬を伝う。
目を閉じると、今でも聞こえてくる。
それは、普通に生きたい、当たり前の幸せを掴みたいという願いすら切り捨てられ、ただ、シティを動かすために、感情と記憶を奪われ『殺される』子供達の悲痛な泣き声。
刹那、ずきり、と、心が軋んだ。
顔の表情が驚愕のそれに染まり、がばり、と布団を跳ね除け、ハーディンは跳ねるように起きあがった。
右腕が一瞬のうちに反応し、反射的に胸を押さえる。だが、そんなことをしても痛みは決して和らぐことがなく、むしろ激しさを増していく。
ずきり、ずきりと、心が軋む音。
動悸が激しさを増していく。
「………ぐっ……か……ぁ」
まるでくの字のように体を前のめりにしたハーディンの口から漏れる、苦悶の声。
苦痛の色にまみれた異色眼が大きく見開かれる。
全身に悪寒が走り、わずかながらも震えを感じる。
ぎりっと歯を食いしばり、ただ、この感覚が、この感情が収まるまで耐える。
――どうしてこんなことをするの。
どこからともなく、ハーディンの耳に、そんな声。それは、とても幼くて、とても小さくて、とても悲しげな、女の子の声。
だが、そんな小さな声が、ハーディンの耳には、ひどく痛かった。
さらに、続けざまに、子供達の声が聞こえた。そのどれもが、ハーディンにとって聞き覚えのある声。
――わたし、死にたくない!――
――あなただって魔法士なのに、どうして人間の味方をするの!――
――ぜったいにゆるさないんだから!――
――おれは、おまえたちの道具じゃない!――
それは、今日聞いたばかりの声。
マザーコア披験体として殺されていく運命を背負わされた子供達は、みんな、涙ながらに、思い思いの言葉を、ハーディンと、その場に居合わせたマザーコア交換担当へとぶつけてきたのだ。
今ではもう、マザーコア披験体の子供達は、あの、暗いマザーコア安置室で、感情と記憶を奪われて二度と目覚めず、ただひたすら、シティを動かす為の道具として稼動しているというのに、まるでその子供達が生きているかのように、その呪詛が、怨念が、怒りが、悲しみが、場所をこえ、時をこえ、ハーディンのところへとやってきた―――例え違ったとしても、そう思わずにはいられなかった。
襲い来る声に耐え切れなくなり、空いた左手で左耳だけでもふさぐ。
マザーコア披験体の子供達の声は呪詛となり、ハーディンの耳に、脳に、心にこだまする。
耳をふさいでも、目を瞑っても、マザーコア披験体の子供達の声はそれをたやすく乗り越え、ハーディンへと襲い掛かってくる。
分かっている。
何も言わなくても、分かっている。
これは自分によって殺された子供達の呪詛。即ちハーディンが背負うべきであろう、とても、重い咎。
ぜぇぜぇという荒い息が、とまらない。心の痛みも、体の震えも止まらない。まるで、殺されたマザーコア披験体の怨念が、ハーディンの体を蝕むかのような、そんな感覚。
そのまま、ハーディンはひたすら耐え続けた。
全てが去るまで、そうするしかなかった。
もう、ハーディンは、あの子達には謝る事なんて出来ない。唯一できることとすれば、ただ、こうやって、罪も痛みも、全て受け入れる事――。
胸の痛みから始まった一連の流れも、約7分ほどで、呪詛の声も、胸の痛みも、体中の震えも収まった。
だが、ハーディンの心の中には、決して晴れないもやのような、重苦しいものが存在していた。
「……分かっています。
どうあがいてもマザーコアになれないこの身……僕は一生、あの子達の苦しみを、本当の意味で理解することは出来ない」
それはハーディンが、常々に思ってきた事。
ハーディンのマザーコア適性試験の結果は―――特例中の特例、Eマイナス。これは即ち、I−ブレインとマザーコアの相性が致命的に悪いことを示しており、この結果が出た者をマザーコアとして適用した場合、コアとしての性能を発揮するどころか、逆にコアそのものを破壊してしまう恐れがある。
ハーディンはマザーコア志願者だったが、この結果の前に、マザーコアになる事を諦めざるを得なかった。そして、その代わりに、ハーディンは、たった一人の肉親である姉を失った。
ベッドの脇においてある、何の変哲もない写真立て。
だが、その写真立ては、ハーディンにとっては、命と同じくらい大切なもの。
銀髪の少年と、金髪のくるくるツインテールの少女が並んでいる写真。因みに、金髪の少女は銀髪の少年よりもかなり背が低い。
―――彼女の名は、メイフィリス・フォウルレイヤー。
10年前にとある科学者によって生み出されたハーディンとメイフィリスは、魔法士としては珍しい姉弟だった。
ハーディンは『聖騎士』という特殊極まりないカテゴリなのに対し、メイフィリスはごくごく普通の『人形使い』だった。
メイフィリスが生まれたのが第三次世界大戦が始まった頃で、ハーディンが生まれたのは第三次世界大戦の終盤。
メイフィリスは戦う事が大嫌いだったことに加え、ハーディンは迷うことなく、その戦争に参加した。
戦う事をよしとしないハーディンが第三次世界大戦に参加した理由は、ほんのわずかの手助けにしかならないと分かっていても、この終わりの無い第三次世界大戦を一日でも早く終わらせたかったからだった。
当然ながらメイフィリスには「ハーディンがそんなのに出ちゃ駄目ー!」と言って、頑ななに反論された。だが、最終的にはメイフィリスも根負けしたのか、この世界の現状を見てその方がいいかもしれないと思ったのか、一つだけの約束をすることで、ハーディンの第三次世界大戦への参加を認めた。
メイフィリスが告げた言葉は『……分かった。もうとめない。でも、その代わり、一つだけ約束してよ―――絶対に帰ってきて。生きて、生きて、生き延びて、たとえ他の何を犠牲にしたとしても、うちのところに戻ってきて!』というもの。
……ハーディンがメイフィリスと交わした約束は『絶対に死なないこと』だった。
―――結果、ハーディンはその約束を守り通すことに成功する。何度も危険な目に遭いながらも、長い長い第三次世界大戦を生き延びたのだ。
そして第三次世界大戦が終了してから五年後に、それと同時に、今から五年前に、メイフィリスはシティ・モスクワのマザーコアとなった。
無論、ハーディンとて最後まで反対した。姉さんがマザーコアになることはないと説得し続けたが、結局、メイフィリスの決意を変えることは出来なかった。
―――思い返せば、最後に姉の死を前にして泣いた以来、ハーディンが泣いた事はない。流せる涙が、あの時で全て流れてしまったかのような、そんな感覚すらある。
無言で写真立てを見つめたままのハーディンが、一言ごちる。
そもそも、ハーディンがマザーコアへと志願した理由は、シティなしには生きられず、なんの力も持っていない、弱い人間達を守る為だった。
その原動力は、嘗て、第三次世界大戦に参加し、たったの数ヶ月とはいえ大戦に身を投じた時。その中で、ハーディンはいくつもの死を見てきた。
結論として、ハーディンは、戦争が起きれば、最も被害をこうむるのは、なんの力も持たない一般人だという事を悟った。それは即ち、人類の歴史が証明してきた事実に他ならない。
故にハーディンは、マザーコアになれないなら、こういった形で人々を守るしかないと考えたのだ。
「……全ては、生きてこそなんです」
ハーディンは写真立てを元の場所において、ベッドから起き上がり、テーブルへと歩み寄り、机の上にある、分厚い書類に目を向ける。
「だから今は、僕は、こうするしかないんです……全てが犠牲の上になりたつという、この世界の掟に従うしか道がない」
こわごわとした、分厚い書類の表紙に手をかざす。表紙に書かれた文字は――――『"母"を超えるもの』。
「―――だけど、これだけは、本当です。
誰も死ななくて済むような、誰も悲しまなくて済むような、そして、みんながみんな、笑顔で生きていけるような、そんな世界を作るために、僕は今ここにいるんです。
この計画さえ成功すれば、きっと、きっとうまくいく。いつ完成するか分からないけど、それでも、僕達は、前へ前へと進んでいくしかないのですから!」
己に言い聞かせるように、ハーディンは叫んだ。
その異色眼には、もはや先ほどまでの闇は無い。
―――決して『正しい』とは言えないけれど、それでも、守りたいものたちの為に戦う者の瞳だった。
―【 毎度おなじみキャラトーク 】―
※今回、キャラトークはお休みいたしま…。
ノーテュエル
「――休まないわよ!」
ゼイネスト
「文中のナレーションにまでつっこむかお前は!」
ノーテュエル
「えーと、まず、前回の予告と今回のタイトルが違うんだけど、そこんとこはどうなってるわけ?」
ゼイネスト
「……強いて言うなら『大人の事情』ってやつだろう。察してやるべきだ」
ノーテュエル
「ま、そういうことにしておくわ。
でさ、今回の話なんだけど……ハーディンに対する見方を変えざるを得ない一話だったわね」
ゼイネスト
「確かに、今までは『悪党は全てマザーコア行きだ』な感じだったからな……ただ、ここでちょいと、裏話がある」
ノーテュエル
「何よ?」
ゼイネスト
「正直、作者としては、作者の脳内にあるハーディンのイメージと、このようにして書いている文章がどうしてもかみ合わなくて悩んでいたらしい。だが、このエピソードを書き出すことによって、なんとかかみ合わせた……みたいなことを言っていたぞ」
ノーテュエル
「言えてるわね。
だって今までのままじゃ、ただの『シティの為に問答無用でマザーコア披験体を殺す非人道キャラ』だもの。
でも今回の話を見る限り、そうじゃないみたいなのよね」
ゼイネスト
「そう、そこが作者の脳内にあるハーディンのイメージと、このようにして書いている文章がどうしてもかみ合わない部分だ。
作者の脳内のハーディンは『人間を守りたい、だけど、魔法士を殺す事だって辛い。出来ることならみんなに対して優しくしたい』っていう感じのキャラだ。だが実際の文になると、『シティの為に問答無用でマザーコア披験体を殺す非人道キャラ』になってしまっている。そこの矛盾をどうやって直すか、結構考えていたらしいぞ」
ノーテュエル
「ま、今のハーディンの方がいいってことは確定意見よね」
ゼイネスト
「まぁ、それは違いないな。
後の問題は『賢人会議』との確執をどうするか、ってところか」
ノーテュエル
「んー、言っちゃうと、ハーディンのやってる事は『賢人会議』のやってることと逆にあたるわけだけど、その根底の気持ちは結構似ているところはあるのよね……でも、所詮は敵同士だし、やっぱり戦うしかないのかなぁ」
ゼイネスト
「まぁ戦いは避けられんだろうな……ハーディンも結構頭堅そうだし、サクラは言わずとも頭が堅いし。意気投合なんてありえるわけがない。
…さて、今回はこんなところか?」
ノーテュエル
「ん、そうね」
ゼイネスト
「で、次回予告はどうする?」
ノーテュエル
「たまにはしない方向でいってみるわ。またタイトル変わっちゃったらアレだし」
ゼイネスト
「というわけで、今日はこの辺で幕引きか。
では読者の皆様、また次回でお会いしましょう」
<作者様サイト>
Moonlight butterfly
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